業者が選ぶおすすめの外壁塗装用塗料10選をご紹介!

初めての外壁塗装でどの塗料が自身の住宅と相性が良いのか分からない方も多いかと思います。

なん十種類とある塗料の中からご自宅に合う塗料を探すのも難しいですよね。

塗料一つ違うだけで耐用年数が5年も10年も変わってしまうので、事前に知識として蓄えておきたいところ。

 

今回は、外壁塗装を専門としている僕ら業者自ら、外壁塗装の塗料について詳しくご紹介していきます。本記事を参考にどんな塗料を選べばよいのか、一つの判断基準にしていただけると幸いです。

 

外壁塗装の目的とは?

外壁塗装には以下のような目的があります。

 

  1. 建物の保護: 外壁塗料は、雨風、紫外線、汚れなどから建物を守り、劣化や腐食を防ぐ役割があります。これにより建物の寿命を延ばし、構造を維持します。 
  2. 美観の維持・向上: 外壁塗装は、外観の美しさを保ち、建物の価値を高めます。塗料の選択次第でカラーバリエーションや質感を変えることができ、デザイン性を向上させることも可能です。 
  3. 機能性の向上: 一部の塗料には、防汚、断熱、遮熱、光触媒効果など、特定の機能を持つものがあります。これにより、建物の快適性や省エネ効果を高め、居住環境の改善にもつながります。

これらの目的を達成するため、用途や環境に応じた塗料選びが重要となります。

 

塗料の種類について

外壁塗装の塗料には、主にアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、ラジカル制御型、セラミック、断熱、遮熱、無機、光触媒など多くの種類が存在します。各塗料の特徴や予算など含めて詳しく解説していきますので、参考にしてみてください。

 

アクリル塗料

アクリル塗料は、他の塗料と比較して最も安価です。そのため初期コストを抑えたい方や短期間で塗装を完了させたい方に適しています。その分、耐久性がやや劣り、3~5年で再塗装が必要となります。カラーバリエーションが豊富なため、デザイン性を優先する方にもおすすめです。

 

アクリル塗料を使用する際の一般的な住宅の外壁塗装の予算は、約26万円〜60万円程度が目安です。

 

ウレタン塗料

ウレタン塗料は、柔軟性に優れているため、建物の動きや収縮に対応し、ひび割れしにくい性質を持っています。また、密着性にも優れているため、複雑な形状の部分や細かい箇所にも接着しやすい特徴もあります。耐久性としては5~8年ほどとアクリル塗料よりも優れているものの、シリコン塗料やフッ素塗料ほどではありません。

 

ウレタン塗料を用いる場合、一般的な住宅一棟あたりの予算の目安は約28万円〜64万円程度です。

 

シリコン塗料

シリコン塗料は、外壁塗装において最も一般的に使用されている塗料の一つで、紫外線や雨、風といった保護性能に優れています。また、耐久性も高く10年~15年ほど長持ちすることも期待できます。アクリル塗料やウレタン塗料と比較するとやや値段やあがるものの、耐久性、防汚性、耐熱性、防水性などあらゆる面で優れているためコストパフォーマンスに優れた塗料となっています。

 

シリコン塗料を使用する場合、一般的な住宅の外壁塗装の予算は約36万円〜78万円程度です。シリコン塗料は耐久性とコストのバランスが良いため、外壁塗装の選択肢として人気があります。

 

フッ素塗料

フッ素塗料は、耐久性と耐候性が最も優れた塗料となり、15年~20年もの寿命が期待できます。再塗装までの期間が長い分、労力が抑えられ、外観を綺麗に保つことができるため長期的な効能を期待している方におすすめです。他の塗料に比べ価格があがるものの、メンテナンスコストも考慮するとトータルでの費用を抑えることができるためコストパフォーマンスにも優れている塗料ともいえるでしょう。

 

フッ素塗料を使用する場合、一般的な住宅の外壁塗装の予算は約40万円〜95万円程度です。高価格帯ですが、長期的な耐久性や美観維持を重視する場合には非常に有効な選択肢です。

 

ラジカル制御型塗料

ラジカル制御型塗料は、紫外線による劣化を防ぐため「ラジカル制御技術」が用いられている最新の塗料で、12年~15年の耐久性を持ち合わせています。性能やコスト面でもシリコン塗料とフッ素塗料の中間に位置する塗料となっており、高性能を求めつつも、フッ素塗料ほどコストをかけたくないという方におすすめです。特に日差しによる影響を受けやすい環境に適しているため外壁だけでなく屋根にも適している塗料になります。

 

ラジカル制御型塗料を使用する場合、一般的な住宅の外壁塗装の予算は約37万円〜83万円程度です。シリコン塗料よりも高性能で、フッ素塗料ほど高価ではないため、コストパフォーマンスが非常に良い塗料です。

 

断熱塗料

断熱塗料は、熱の伝導を抑える特性を持つ塗料で、主に建物の温度管理やエネルギー効率を向上させる目的で使用されます。熱を伝えにくくする特性を持ち、建物の内外の温度差を軽減します。これにより、冬は暖かく、夏は涼しい環境を維持でき、エネルギーコストの削減が期待できます。多くの断熱塗料は水性であり、揮発性有機化合物(VOC)が少なく、環境に優しいといった側面もあります。

 

断熱塗料を使用する場合、一般的な住宅の外壁塗装の予算は約38万円〜111万円程度です。初期コストは高めですが、エネルギーコストの削減や快適な住環境を提供するため、長期的には非常に効果的な選択肢となります。

遮熱塗料

遮熱塗料は、熱を反射する特徴をもち、建物の温度上昇を抑制、快適な室内環境を実現します。特に夏場の室内温度の上昇を抑えてくれるため、冷房の負荷を軽減する効果があります。また、表面温度を低く保つことができるため、結露の発生を抑制し、カビや腐食のリスクを低下するメリットも持ち合わせています。

 

遮熱塗料を使用する場合、一般的な住宅の外壁塗装の予算は約37万円〜106万円程度です。初期コストは高めですが、エネルギーコストの削減や快適な住環境を提供するため、長期的には非常に効果的な選択肢となります。

 

無機塗料

無機塗料は、耐候性が非常に高く、紫外線や雨風、酸性雨などの影響を受けにくい特性があります。これにより、長期間にわたり劣化が少なく、塗膜の寿命は15年以上に及ぶこともあります。また、優れた防水性を持ちながらも、透湿性も兼ね備えています。これにより、壁内部の湿気を逃がすことができ、カビや腐食を防ぐ効果があります。ただし、無機塗料の施工は専門的な技術や経験を必要とするため業者へ依頼することをおすすめします。

 

無機塗料を使用する場合、一般的な住宅の外壁塗装の予算は約45万円〜120万円程度です。高い耐久性や環境への配慮を重視する場合に有効な選択肢ですが、初期コストが高めであるため、計画的な予算設定が重要です。

光触媒塗料

光触媒塗料は、紫外線を受けることで反応を起こし、汚れを分解・除去します。これにより、外壁が常に清潔に保たれるセルフクリーニング効果があります。また、細菌やウイルスを分解し、抗菌作用を持つことから、衛生的な環境を提供することができます。紫外線や色褪せ、劣化が少ないこともあり10年以上の耐久性も期待できる塗料となっております。

 

光触媒塗料を使用する場合、一般的な住宅の外壁塗装の予算は約46万円〜108万円程度です。初期コストは高めですが、セルフクリーニング効果や抗菌効果を考慮すれば、長期的な維持管理の手間を減少させるために非常に有効な選択肢となります。

 

外壁塗装におすすめの塗料は?

今回ご紹介した塗料の中でも外壁塗装に適している塗料は、シリコン塗料、ウレタン塗料、無機塗料、光触媒塗料、フッ素塗料の5つです。それぞれの塗料は、耐久性、防水性、耐候性、セルフクリーニング効果などがあり、使用する場所や目的に応じて選択することが重要です。特に、シリコン塗料と光触媒塗料は、一般住宅においてバランスの良い選択肢となります。

 

反対にアクリル塗料やラジカル制御型塗料、断熱塗料、遮熱塗料、水性塗料は、耐久性や防水性、耐候性が不足しているため、外壁塗装にはあまり適していません。特に、住宅の外壁は長期間にわたり外的要因にさらされるため、耐久性の高い塗料を選ぶことが重要です。

 

屋根塗装におすすめの塗料は?

屋根塗装に適している塗料はシリコン塗料、ウレタン塗料、フッ素塗料、光触媒塗料、無機塗料の5つです。それぞれの塗料は、耐候性、防水性、耐久性、セルフクリーニング効果など、屋根に求められる性能を持っています。特に、シリコン塗料やフッ素塗料は一般的な住宅の屋根塗装において非常に人気があります。

 

反対にアクリル塗料や水性塗料、断熱塗料、遮熱塗料は、耐候性や耐久性が不足しているため、屋根塗装には適していません。特に屋根は外的要因に常にさらされるため、長期間にわたって劣化しにくい塗料を選ぶことが重要です。

 

自分で施工と業者に依頼、どっちがいい?

簡単な部分的な塗装であれば経験の少ない方でも調べながら施工をすることが出来ると思います。ただし、塗料選び一つとっても適した塗料の選択次第で耐久性にも影響してしまうので、業者に依頼する方が安心です。決して安くはない買い物のため、しっかりと費用をかけて長期的に綺麗な状態を保てるようにする方が結果として費用を抑えることにもつながります。信頼して施工をお願いできる業者を探すことが、建物にとっても最適な選択肢だと思います。

 

達美装で開発した塗料は塩害地域に最適!

達美装は、静岡県磐田市を中心に海沿いのエリアを対象とした外壁塗装を施工しています。海が近い建物には潮風による塩害が著しく発生しているため、通常よりも耐候性の高い塗料が理想的です。

 

達美装で開発した塗料は、塩害地域に特化した塗料となっており、日本で一番過酷な沖縄県(宮古島)で繰り返し繰り返し試験を重ねて開発されました。

※静岡県で10年耐えるものが、宮古島では3年~5年しかもたない

 

そんな沖縄県で10年間耐えられる塗料を達美装では使用しているため、静岡県では15年も20年も耐えられる高耐久塗料となっております。

 

海に近いエリアの建物には、塩害を抑える無機有機ハイブリッド塗料を、塩害の心配が少ないエリアには、シリコングレードよりも耐久性を高めたい方に4フッ化フッ素樹脂塗料をお勧めしております。

 

ご自身のご自宅に最適な塗料を丁寧にご提案させていただきますので、ご検討中の方はぜひ一度ご相談ください!

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